日誌

終業式校長より

・ロードレース大会において、小雨まじりの寒い中、皆さん頑張ってくれってありがとうございました。ゴールしたときの感想はいかがでしたか。「疲れた」「寒い」「3年生はもう人生でこんな距離は走らない」、などなどでしょうか。私は、全ての生徒のゴールを見ていましたが、皆さんいい顔をしていました。やはり「やり切った感」の表れかと思います。特に大変なことをやり通したいい顔をしていました。

・昔の言葉に「自ら勝つ者は強し」とうい言葉があります。意味としては、「人に勝つ者は力が有るが、でも自分自身の弱い心に勝てる人こそ本当に強い」というようなことです。ロードレース大会で、「寒いな」、「走りたくない」、と思った人も多かったと思います。しかし、最後まで走り切り、消極的な弱い心に打ち勝っているのです。皆さん立派です。皆さんにはそういう「力」があります。

・これかからの長い人生を生きぬ抜くには、さぼり、自分勝手、わがまま、弱虫などに「打ち勝つ強い心」が必要です。そのためにはまず自分をしっかり見つめ、自分の性格や特徴を知ることです。そして自分の良い所を伸ばし、悪い所を直していくことです。また正しいことは「正しいと言える心の強さ」、友達がよくないことをしていたら堂々と注意できる「勇気の心」など、友達が困っていたら手を伸ばす「助ける心」、自分の気持ちに勝つたくましい人になってください。

・もうすぐで大晦日です。大晦日には全国の寺院で百八つの鐘を突きます。仏教では、人間には、百八つの煩悩があり、(言い換えると欲望)、それが災いして不幸が起きると言われています。百八つの鐘を突き、これらの煩悩(欲望)を取り除き、一年間を心から反省し、振り返り、清められた綺麗な心で新年を迎えようということです。大晦日の除夜の鐘を聞きながら、この一年間を振り返り、じっくり反省し、「来年こそは」という決意を新たに「一年の計画(一年の計)」をたてるようにしてください。

・特に三年生は、高校卒業後の新しい環境の中で、どう働き、どう学び、どう生きていくか、考えてみてください。進路が決まり時間を無駄に過ごしていないか心配です。

・最後になりますが、年末年始の間、自分自身の健康と生活管理には、しっかりと気を配り、健康に充分に注意し、病気やケガ・交通事故などに合わないよう、「命を大切に」「ルールを守る」「時間を守る」です。

 三学期、新しい年の初めの始業式には、元気な顔でお会いしましょう。